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ギックリ腰急性腰痛

歩けるようになるまでは安静に

「悪魔の一撃」などと表現されることもあるギックリ腰。

 べつに重い物を持ち上げたわけじゃないのに・・・という場合もあります。床に落ちていた空き缶や洗濯物など、ごくごく軽いものでも、膝を曲げずに腰や背中を曲げて拾うとグキッと激しい痛みが走って、そのまま動けなくなってしまいます。
 上半身の重さに腰の筋肉が耐えられなかったものと思われます。


 また、草取りなどでしゃがむ姿勢が長く続いたり、冠婚葬祭への出席、指定席での長距離移動など、同じ姿勢が長く続いたりするのも、腰や背中の筋肉の血行が制限されるので、負担になり、ギックリ腰の原因になります。



 程度にもよりますが、痛みが出た直後は、無理に動かず、しばらく安静にしていることが大切です。そろりそろりと歩けるようになったら、当院にご予約の連絡を下さい。お電話でも、メールでも結構です。受付時間内のご都合の良い時間をご指定下さい。



 ギックリ腰などの急性の痛みは、鍼灸治療が最も得意とする疾患であり、効果が高い治療であろうと私は考えます。
 私は以前、整形外科に勤務していた時期がありますが、赤外線やマイクロウェーブ等で温めたり、低周波や類似の電気刺激をピリピリと当てたりしても、劇的な効果は期待できません。


 これに対して、鍼灸治療は劇的な治療効果が得られる確率が高く、来院時はゆっくり歩いて来院された患者さんが、帰りはスタスタ歩いて帰られることも多いものです。

 ただし、極端に重い物を急激に持ち上げようとした場合や、腰を強く打ち付けたり、高いところから落ちたりして打撲した場合などは、骨折の恐れもあります。
 これらの場合は整形外科を受診してレントゲン撮影をし、確認する必要があります。


 慢性の腰痛の場合、色々な原因が考えられるので、必ずしも1〜2回の治療で痛みが軽減するとは限りませんが、急性の場合は少ない治療回数で済むことが多く、ギックリ腰の患者さんは1回で済む場合も多いです。



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